歯磨きだけではダメ?3ステップケアでお口の健康を守ろう!

"歯磨きだけではダメ?3ステップケアでお口の健康を守ろう!

歯磨きだけのオーラルケアでは、お口のトラブルの原因「バイオフィルム」を全てなくすことはできません。 このページでは、お口全体をケアできる3ステップケアについて細菌学のスペシャリスト奥田先生が分かりやすく解説します!

お口のトラブルの原因を知ろう

いまや全身疾患にも関与することが指摘されている歯周病。
その原因のひとつとなるのは歯ブラシが届かないところに
潜む細菌のかたまり「バイオフィルム」です!
奥田先生

参照文献:
・Persson S,;The formation of hydrogen sulfide and methyl mercaptan by oral bacteria. Oral Microbiol Immunol 5;195-201,1990
・奥田克爾;デンタルプラーク細菌の世界<その病原性とミクロの戦い>
・奥田克爾;口腔内バイオフィルム<デンタルプラーク細菌との戦い>

お口のトラブルの原因はバイオフィルム

朝起きたときのお口のネバネバ、お口の中の問題で発生している口臭。
そして虫歯や歯周病といった、お口のトラブルの原因のひとつが「バイオフィルム」です。
バイオフィルムはたくさんの細菌が集合した塊です。集まった細菌たちは、ヌルヌルしたバリアを作りながらどんどん増え、お口の健康を蝕んでゆきます。
しかも、バイオフィルムは歯の表面だけではなく、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)など、歯ブラシが届かないお口の中のいたるところに形成されていく細菌集団なのです。

意外と身近なバイオフィルム

例えば、キッチンの排水口や三角コーナーのヌルヌル、生ゴミを放置しただけで発生する、ヌルヌルもバイオフィルムです。
これらも放っておくと汚れが落ちなくなり、イヤな臭いが発生しますよね。
お口の中も同じで、放置しておくと口臭や歯周病といったお口のトラブルを引き起こします。

お口のトラブルの原因、バイオフィルムはこまめに掃除しお口の中を清潔にすることが大切です。

・排水口のヌルヌル
・花を1週間いけておいた花瓶の中
・生ゴミを放置しただけで発生するヌルヌル

どうして3ステップケアが大事なの?

歯磨きだけの1ステップケアでは、お口の中をケアできる割合は、歯の表面積である約25%なのでフロス・マウスウォッシュを取り入れた3ステップケアが重要です。
奥田先生

お口の中の25%。残りの75%にはまだたくさんのバイオフィルムが残っています。

お口のケアは3ステップで!

バイオフィルムはお口の中のいたるところに存在します。
ブラッシング(歯磨き)のみの1ステップケアでは、歯の表面のバイオフィルムを取ることしかできません。ブラッシングできる歯の表面は、お口の中の25%。残りの75%にはまだたくさんのバイオフィルムが残っています。
そこで歯の表面のバイオフィルムを取り除くブラッシング(歯磨き)の他に、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目にたまるバイオフィルムを取り除くフロッシング(歯間清掃)、お口全体を殺菌、洗浄するマウスウォッシング(洗口剤による化学的清掃)の「3ステップケア」をおこなうことが重要になってきます。

※Kerr W.J.S. and D.A.M. Geddes. The areas of various  surfaces in the human mouth from nine years toadulthood.J.  Dent. Res. 1991, 70 (12)

1人2回の歯磨きをしている人の口内 / 歯磨きに加え、マウスウォッシュを活用している人の口内

訪問型の歯の健康相談を実施しています。

一般財団法人日本口腔保健協会では健康保険組合の委託により、訪問型の歯の健康相談事業を実施しています。
生活・歯磨き習慣の問診や歯科健診の他に、セルフケアの実地指導などもおこなっています。2010年からは3ステップケアの指導もはじまりました。

訪問型の歯の健康相談を実施しています。

実感される3ステップケアの効果、オーラルケアと定期健診で健康なお口に!

1ステップケア(ブラッシングのみ)を行っている人たちと、3ステップケア(ブラッシング+フロッシング+マウスウォッシング)を行っている人たちを比べたところ、3ステップケアを行っている人たちのほうが約2倍、健康な歯肉だということがわかりました

歯周病の原因となるバイオフィルムの撃退に重要なのは毎日のケアです。おうちではブラッシング、フロッシングでバイオフィルムを取り除いたあと、マウスウォッシングでお口の中全体を殺菌するセルフケアを習慣づけましょう。
ただし、バイオフィルムが石灰化し歯石になってしまっている場合はセルフケアでは除去できません。歯石の除去、オーラルケアの指導、そして虫歯や歯周病の早期発見のためにも定期的なチェックを受けることが最も重要なことだと言えるでしょう。

※2010年度〜2012年度「歯の健康相談」参加者のうち、3年間継続参加した4,505名を対象にした調査結果

1ステップケアと3ステップケアの習慣別歯肉の健康者の状況

3ステップケアのポイント

歯磨き・フロス・マウスウォッシュのポイントをおさえ正しいケアができるように心がけましょう。
奥田先生

ステップ1:歯磨きステップ2:フロスステップ3:マウスウォッシュ
動画を見る
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洗口液

適量を口に含み、20〜30秒ほどすすいでから吐き出してください。

液体歯磨き

適量を口に含み、よくすすいでから吐き出して、そのままブラッシングしてください。
使用量や使用頻度は、ご使用になる製品の情報を良くご確認ください。

BS11ウィークリーニュースONZEで、3ステップケアが紹介されました。

オンエア日:2013年11月10日(日)18:00-19:00

「30代から要・注意! 歯周病対策」

日本口腔保健協会の常務理事、歯科衛生士の小山圭子先生にご出演いただき
歯周病対策として3ステップケアの重要性について指導しています